振り返ることの有用性を考える
こんにちは。ベーシックの人事新田(41歳 後厄)です。聡明な読者のみなさまであれば、僕の年齢が変わったことにお気づきですね。
いよいよ年末感出てきましたね。ベーシックは12月決算なので、年度末の忙しさで目が回るようですが、そんな時にこそ必要な1年の振り返りに関して書いてみたいと思います。社会人でも学生でも活用できるような内容を書いてみましたので、ぜひ読んでみてください。
思い出を振り返るのではなく、立てた目標の結果を振り返る
忘年会の場などで「今年一年振り返ってみてどう?」なんて会話になることも多いのではないでしょうか。それがプライベートであれば、楽しかったあんなことこんなことなど、思い出を振り返ることになると思います。会社であってもただ単に振り返り、ということであれば、プライベートと同様に「ただ思い出す」、ってレベルになってしまうと思います。
振り返りを意味のあるものにするには、「目標」が必要です。なぜならば、振り返りは達成すべきことに対して行われるべきだからです。まずは設定した目標から振り返ってみましょう。
いい目標とはスマート(SMART)な目標
「一年の計は元旦にあり」というように、もうすぐ目標を立てるにはいい時期がやってきます。というか、そこしかないって感じですよね。なので、ビジネスにもプライベートにも使える目標設定のコツをまずは覚えましょう。とてもわかりやすく説明されているサイトがあったので、引用して説明します。
目標設定におけるSMARTの原則
Specific=テーマ・表現は具体的か?
Measurable=第三者が定量的に測定可能か?
Achievable=現実的に達成可能か?
Result-oriented=「成果」に基づいているか?
Time-bound=期限がついているか?参考サイト:コンサルタントのSMARTな目標設定法とは?
その1(Specific) 目標は具体的に考えましょう
- 例:
痩せたい!痩せる!⇒ 5kg体重を落とす
最低限このくらいまで具体化をしましょう。
これを決めた上で、今度は具体的に手段を考えます。1日2食の食事制限で痩せる、1週間に10km走る、などですね。大事なことは、自分でイメージして行動に移せるまで具体的に考えることです。
その2(Measurable) 目標は定量化して、測定できるようにする
- 例:5kg体重を落とす、腕立て伏せを100回する
こんな感じで、数値化して表現することを定量化する、といいます。とはいえ、「なんでも定量化できないよ!」ってこともあるかと思いますが、これを無理矢理にでも定量化してみましょう。
- 例:奥さんが楽しい1年にする
例えばこんな目標を年始に掲げたとします。これを定量化して考えたら、
- 例:奥さんを毎日10回笑顔にして、それを確認する
これが定量化した目標です。これを掲げた上で、今度は手段を考えるわけです。映画に行こうか、旅行に行こうか、家事をしようか、などですね。
参考:定量化して考えるのが苦手な人におすすめの本です
その3(Achievable) 目標は現実的に達成できるのか?
ダイエットの例で言えば、体重63kgの人が、「一ヶ月で食事制限だけで20kg体重を落とす」とかそういう無理なものは目標としては意味がありません。きちんと努力すれば届く、というものでなくてはダメです。
- 例:(体重63kgの人が)半年間(1/1~6/30)で、食事制限を使って、8kg体重を落とす
というようなものですね。
その4(Result Oriented) 結果重視で考える
結果にたどり着く為のプロセスはすごく大事で、それを否定するわけではありませんが、目標は「達成しなくてはいけない」というものを目標にしましょう。
- 例:(メタボ認定された人が)次回1年後の健康診断時に、現在腹囲90cmを80cmにする
このように、目標は得たい結果が必要に迫られるもの(チームの目標達成とか、健康になる、とか)を設定しましょう。
その5(Time bound) 期日を決めましょう
これがとにかく大事です。ただ単に、具体的になにをやるか?を決めても「いつまでに」が無いと片手落ちです。具体的に日付や時間まで決めましょう。
- 例:
今年中にやる!来月やる!⇒ 12/31の18:00までにやる
目標を設定するという行為は本当に大変だと思います。適正に目標を設定するのが難しい人は、まずは周囲の人に手伝ってもらうのもいいと思います。
目標設定まとめ
目標は、「定量化された具体的な内容で、具体的な期日を決めて、実現可能性があり、達成すべきもの」が、いい目標です。
本題は振り返ることでした
前提が長すぎましたね。少しだけ反省してます。
冒頭に書きましたが、振り返りには目標が必要で、その目標とはこうあるべき、というのは説明させていただきました。ここまでくれば振り返ること自体はシンプルです。
全ては目標に対しての結果から考えましょう。
なぜできたのか?なぜできなかったのか?を振り返りましょう
とにかく「結果」を振り返ります。目標達成ができたのか?できなかったのか?という結果です。
できたのであれば「なぜできたのか?」
できなかったのであれば「なぜできなかったのか?」
を考えましょう。
多分たくさんの理由が出てくると思いますし、そもそもの目標設定の難易度が低かった、などもあると思います。なので、そういうのは全部当たり前に振り返れると思うので、ここでは一つだけ。
「っぽい理由」を排除して、生々しく考えることです。
普通に振り返れることは、「あー、まあそうね、それっぽいよね」と「っぽい」んです。そんなことはみんなわかってるし、自分が一番わかってる。そういうことでは次への再現性は生まれづらいんですよね。
なので、ここはもっと生々しく考えましょう。特に「できなかった場合」にはかなり有効です。
- 例:「6/1から開始し、11/30までに5kg体重を落とす。毎週1回必ず5km走る。」こんな目標だったとします。
- 結果:4kgしか落ちなかった
- できなかった理由は?
- 走る時間が取れなかった、と自分に言い訳してしまう
- 走ったんだから、ビール飲んでもいいよね、と目先の欲求を優先してしまう
- 4kg落ちたんだからいいじゃん、と自分を慰めてしまう
これらが、生々しい理由です。これは自身の「クセ」であり「傾向」です。
振り返るということは、このクセや傾向をつかむことがすごく大事です。ここをつかんだら大いに反省して、対策を考えましょう。人は成功の再現性を生むことは大変なのに、失敗の再現性を生むことは本当に簡単にできます。こうなるといわゆる「負けグセ」がつきます。
少しは努力した、自分なりにやった、でも惜しくも結果に届かなかった、それでいいじゃないか。これらは絶対にダメです。
上記記事から引用します。
「敗者のメンタリティでした。『一生懸命、やったんだから負けてもいいじゃないか』『頑張った結果だからいいじゃないか』というハッピールーザー(幸福な敗者)でした」
目標を達成する、ということはとても大変なことで、努力が必要なものです。でも、人は努力そのものの行為に目を向けて、「ハッピールーザー(幸福な敗者)」になる可能性を秘めているのも事実です。
目標達成ができなかった、という人は、一番生々しい理由として、ハッピールーザーになってないか?ということも合わせて考えてみましょう。
まとめ
長々と書いてきましたが、大事なのは以下の3点です。
- 目標設定が大事です
- 定量化された具体的な内容で、具体的な期日を決めて、実現可能性があり、達成すべきもの。そういう目標を立てましょう
- 目標を達成したかどうか、結果から振り返りましょう
- とにかく結果がどうだったか、それだけを考えましょう
- 「っぽい」理由を排除して、生々しく自分のクセや傾向を把握しましょう
- 結果には自分自身が詰まってます
年末にいい振り返りをして、年始にいい目標を立てましょう!
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