べーシック人事・HRブログ

株式会社ベーシックの人事部ブログです

それって事実(ファクト)?それとも判断(ジャッジ)?グループディスカッションを効果的にすすめる秘訣!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは!ベーシックの新卒採用担当をしている浅野麻妃(29歳、エジプト好き)です。

f:id:fortissimoheart:20160912184147j:plain

グループディスカッションでお互いがお互いの言い分をぶつけあって平行線に陥る・・・(*_*;

という経験は、一皆さん一度はあるのではないでしょうか?

 

私も新卒採用担当として、インターンや選考などでグループディスカッションを俯瞰的な立場で見ることが多いのですが、その時によくするアドバイスの一つを紹介します。

 

それは、『事実(ファクト)と判断(ジャッジ)を分ける』ということです。

 

事実(ファクト)とは

数字とか誰がどう見ても、そうであるという動かしようのない事実。

例)このスカートの売上は月20万だ。

 

判断(ジャッジ)とは

物事や事象に対する自分の意見や見解。

例)このスカートは私の持っている中で一番かわいい。



議論が平行線を辿ることは、傾向としてお互いがジャッジをぶつけあっている時に起きやすいと言えます。

意見を言うことは大切ですが、こういう状態の時はだいたい建設的な議論にはなっていません。

なぜなら、目的を達成するための議論が、相手を論破するための議論にいつの間にかすり替わってしまうからです。

 

そうならないために、まずは事実を集めて棚卸しし、そこから分かることを判断するようにしましょう。

 

たとえば、こんな感じ。

Aくん では、まず「情報リテラシーのギャップが引き起こす格差」について事実を洗い出してみよう。

Bさん コトバンクによると情報リテラシーとは、『 情報機器やITネットワークを活用して、情報・データを管理、活用する能力のこと』を指すらしいよ。(事実-言葉の定義-)

Cくん なるほどね。僕は世代間のリテラシーギャップの有無について調べてみたけど、下記のようなデータが見つかったよ。(事実-データ-)

f:id:fortissimoheart:20160912165546p:plain

Aくん そうか、子供の年齢が上がるに連れて、子供の方がITに詳しいと感じる親の数は増えるんだね。(事実-データから読み取れること-)

そうすると、年齢が上にいけばいくほど、情報をうまく活用できてない人は多そうだね。(判断)

 

本当は周辺の情報をもっとたくさん集めた方が良いですが、このようにファクトを集めて、そこからジャッジできることは何か?の視点で議論ができるとスムーズに進みやすいです。

 

ある程度仮説があると、それを補強する情報ばかり集めてしまう、いわゆる『確証バイアス』がかかりやすくなるので、それも注意が必要です。

それに関してはferretの記事をぜひ。

ferret-plus.com

 

事実と判断は時として混同しやすい

上記例では客観的なデータを用いましたが、例えば「私のお父さん、お母さんもITに弱いんだよね~」などの発言の場合はどうでしょうか?

 

一件ファクトとして捉えられそうな一言ですが、これはジャッジです。

「私のお父さん、お母さんもITに弱い」と思うのであれば、どんなファクトに基づいてそうジャッジしているのか、を明確にする必要があります。

たとえば「ITに弱い」人というのを、「ガラケーしか使ったことない」「ECを利用したことがない」など、みんなが当てはめて考えられる共通の基準を設けてジャッジをすべきです。

「弱い」と一言に言っても、その基準は人によって様々だからです。

 

これは実は気をつけていても簡単におきてしまいがちなことです。

ジャッジをファクトとして扱ってしまい、後からそれに気づき、「これってそもそも何の根拠に基づくものだっけ?」とならないようにしましょう。

 

どう見えるか(感じるか)は人によってさまざま

人は同じものを見て、必ずしも同じように感じるわけではありません。

しかし、自分が感じることを相手も同じように感じてくれることや、返ってきて欲しい反応がちゃんと返ってくることを、私たちは往々にしてどこかで期待しています。

グループディスカッションのような、時間が制限された中で何かの目的がある議論の中ならなおさらですよね。

 

自分のジャッジを話す時は、

× 「◯◯だよ!」ではなく、

◯「私には◯◯と見える/感じられるな」

と話すようにしてみましょう。

 

前者はジャッジなのに、それをファクトかのように話してしまうことが問題です。

前述したファクトとジャッジの混同ですね。

 

これは一昔前にバズったドレスの色がまったく異なって見える現象についての記事です。

www.huffingtonpost.jp

 

ちなみに私には白と金にしか見えません・・・

これと同じことが物事を判断する、ということにおいても言えると思うのです。

それをそう思う、というジャッジは、自分の色眼鏡を通してそう見えているだけに過ぎず、必ずしも相手にも同じように見えているとは限らない。

むしろ、人によっては正反対の色に見えている可能性すらあるのです。

 

それを前提として、お互いに忌憚ない意見を言い合うためには、自分のジャッジを相手に押し付けず、「私にはこう見えているよ(感じるよ)」と伝えるようにしてみましょう。

 

さいごに

私の好きな本で、『ミライの授業』という本があるのですが、その中でも下記のように述べられています。

まったくあたらしい課題に取り組むとき、考えても考えても答えが見つからないとき、そんなときには、目の前にある「事実」を拾っていきましょう。たくさんの事実を積み重ねていった先に、答えは見えてくるはずです。(瀧本 哲史)

お互いの判断(ジャッジ)をぶつけ合っていてもなかなか建設的な議論になりづらいので、壁にぶつかったときこそ、冷静に事実(ファクト)を集めてみることが大事ですね。

議論が盛り上がることはいいことなので、その熱量を目的達成に結びつけるために、ぜひこの「事実(ファクト)と判断(ジャッジ)を分ける」ということを意識してグループディスカッションに取り組んでみて下さい^^

 

twitter.com